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信濃川日出雄・著/ことさら出版
2025年
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山漫画『山と食欲と私』で知られる漫画家であり、大学の同級生でもある信濃川日出雄さんのエッセイ本の装丁をしました。
本好きでブックデザインがしたくてもなかなか叶わなかった自分にとって、念願叶って初の文芸書。それが四半世紀来の友人の著書というのも感慨深いものがありました。
版元である個人出版社・ことさら出版さんとは共通の友人知人も多く、すぐに意気投合。足掛け1年以上3人で意見を交わし続け、形にしました。

過去にやってきた書籍や雑誌の仕事は頂いた原稿を形にするというのが基本でしたが、今回は信濃川くんの著作やweb記事、SNSの投稿を読み漁って写真を選定したり、彼のご家族にイラストを描いて頂いたり、はたまた書名案を出したり…と、最初からチームに入って編集部分でも携われたことが非常に楽しかったです。

発行後は「人前に出ない」ポリシーのことさら出版さんに代わって(というか単に個人的興味で)書店さんを回って注文書を手渡する営業活動をしたり、ことさら出版さんと二人で高知を行脚したり、文学フリマで販売に奔走したりも。

元はといえば、信濃川くんが難儀していた仕事をちょこっとお手伝いした際、
「アシスタントみたいな作業させちゃって申し訳ない。なんか一緒にやりたい仕事ってないかな?」と問われ、「やっぱ本が作りたいね〜」と答えたところ、こんなことに。人生不思議なものです。
制作期間中、大先輩のブックデザインの事務所アルビレオさんに伺ってアドバイスを仰いだ際には「この本に人生懸かっているんです!」言って「そんなに思い込まなくていいよ!」と笑われたりもしたのですが、やっぱり完成して書店に並ぶ様を見てみると「人生の後悔がひとつ減ったな〜」などと思ったり。
……と言いたいところなんですが、それも売れてこそ。なんとか重版を目指したいところです。

ことさら出版さんによる、この本ができるまでの経緯が書かれた熱すぎる記事は、こちらこちらをどうぞ。
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